前述のように定年前から特許事務所に入り、定年後も働いていた。
しかし、61歳(2010年)の秋には19年ぶりに再び腸閉塞になり緊急入院した。
腸閉塞という言葉を忘れていた私には衝撃であった。
当時、特許事務所での多忙な業務で疲れており、加えて1日1万歩以外歩く以外は休みの日も気功をさぼるような状態であり、
かぜをひいていたので元気を出そうと消化の悪いキムチ鍋をたらふく食べたことが直接の原因であった。
この時は、腹痛と言ったので救急車で内科の救急担当の老健病院に深夜に運ばれた。
担当医は早朝来て腸閉塞の管を腸にいれたが、管の扱いも良く知らない雰囲気だった。
通常、管を入れると、すぐに腸内の滞留物が管から出てきて楽になるが、そうはならず、腹痛が断続的に続き、その日の夜8時には38度の熱がでて、口から内容物をはくと言う状態。
医師からは痛み止めの処方を勧められたが断った。
このままでは殺されると危険を感じて、消灯前に婦長に「専門病院へ転院したい」と言うとその方がいいとのこと。
明朝すぐに院長に転院のお願いをしたところ、近くの大学病院が高額な個室なら空いているとのことで、管を入れたまま転院させて頂いた。
大学病院で検査を受けた際に管の入れ場所を間違えているという医師の小声も聞こえた。
管を入れ直すとすぐに腸内の滞留物が管から出てきた。
腸閉塞の救急外来は内科ではまずいと思った。
油断大敵と思った。また、このことで国内外の旅行場所などにも注意することとなった。
その後の4年間で新たに2回も腸閉塞で入院しており、前述の処置のダメージが残ったのか、あるいは、歳のせいで腸の余力が減ってきたのか、とも思っている。
腸閉塞での入院は突然のことで所長に大変な迷惑をかけた。
次に腸閉塞で入院したら辞職せねばと強く思って色々注意した結果、その後は入院しなかったが、一昨年、73歳の秋に入院寸前となり、結局一昨年の年末に退職した。
完、次回(その20)へ続く(マル夫)
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