吐音功を教室で教わってから、丸一年が経ちます。
私は午前中に急ぎの用事がない限り、日々の練功に取り入れています。
初めて習った時、これは人目が気になり多分できないな、と正直思いました。
でも、毎日続けていらっしゃる講師の先生方のお話を聞き、とにかくやってみて、それからまた考えよう、と習った次の日から始めました。
場所はいつも練功する公園にある小高い塚の頂上。
正直、ご近所にご迷惑でないといいな、という思いが心のどこかにありました。
しかしまた一方で、吐音功はとても気持ちの良い功法だな、ともやるたびに感じていました。
その吐音功の最中にある出来事がありました。
この2月の終わり頃です。
ある朝公園でいつものように声を出していると、話しかけられました。
ついに苦情(>_<)、と思い声の方を見ると、ご婦人が私の方を見ながら、いい声だねといつもご主人様と話している、と仰っています。
最初は耳を疑うだけでしたが、そのご婦人は続けて、男の人かと思っていた、聞こえてこないと今日はどうしたんだろうと心配していた、と。
周りにご迷惑でないか気になっていたと伝えると、「とんでもない、これからも続けてください」とのこと。
私の吐音功記念日。
空耳だと思っていましたが、声を出している私の横で、そのご婦人は開口一番、「あなたの声が好きです」と声をかけてくださったようなのでした。
短い会話のあと、三開合をして信じられない気持ちで吐音功再開。
なんとも言えない、気功にまつわる思い出深い日となりました。
(リリーw)