2020年7月5日日曜日

(教室での練功中の)マスクの着用について(マル夫)

 7月教室再開のお知らせ中に、「教室でもマスクは着用して頂きます(練功中は鼻だけ外すことは可です)」と書かれています。

 特にかっこ内の、「練功中は鼻だけ外すことは可」について問い合わせを受けたので、その理由などを紹介します。
(丁寧に書いた(つもり)なので、若干、長文になった点、ご容赦下さい。)
 なお、論拠が気になる方のために(注1などと書き)末尾にその出典箇所を紹介しています。
 出典自体が丁寧に書かれているために、要点にたどり着くまで時間がかかる点はご容赦下さい。

 7月4日のNHKスペシャル「人体VSウイルス」では、冒頭部分で「新型コロナウイルス、それは感染した人の口から飛び散るごく小さな飛沫などに潜んでやってきます。直径1ミリの飛沫の中に7百万個ものウイルスが潜んでいることもあります。」などと紹介されていました。
 このように新型コロナウイルスは、咳、くしゃみ、会話(声)など口から出るウイルスを大量に含む唾液などが飛沫となって感染する、飛沫感染であると言われており(注1)、
 山中伸弥教授のサイトでも、微小粒子(エアロゾル)は咳やくしゃみだけでなく、会話でも放出される、さらに声が大きいほどエアロゾルは多くなる、とあります。(注2)

 山中伸弥教授は先日の佐和子の部屋で「マスクは、このウイルスを大量に含む唾液を遮るので、相手に感染させないという点で有効」などと述べていました。

 一方、(自然行功などの)練功中は、口を閉じての鼻呼吸です。
 口を閉じれば、他の人に感染させる程度のウイルスは鼻からは出ないのか?については分かりませんが、少なくとも前述の感染の説明からは、口から出ることによる感染が主(殆ど)でしょう。

 更に、「声が大きいほどエアロゾルは多くなる」から類推すれば、鼻呼吸でもその強さが強いと問題にならないか?が気になります。
 しかし、郭林新気功の自然行功など歩く気功法で用いる風呼吸では、「呼吸は強くならないように注意、呼吸の音が自分の耳に聞こえない程度の強さにする」(郭林新気功テキスト)とされております。
 以上のように、強くない鼻呼吸が推奨されていることや、案内にもあるように3密を避けて行われるなども考慮すれば、練功中ではマスクを鼻から外してよい、と言えると考えます。
 ただ、「鼻だけ外すことは可」なのでどうしても気になる方は、鼻を覆ってマスクをして頂いてもかまいません。

 一方、郭林新気功は、ご存知のように、体をリラックスした気功状態で歩く気功をしながら、新鮮な空気(酸素)を大量に吸うことで、がん細胞をやっつける。ものです。
従って、もし、鼻を塞いでマスクをすると、新鮮な空気を十分吸えず、効果を得にくいとも言えます。
 この点からは、マスクを鼻だけ外す(鼻を出す)のが好ましい、ものです。
桜満開の千鳥ヶ淵でシシフー」でも述べていますが、(鼻を塞いで)マスクをして自然行功をするのはとても息苦しいものです。
 

 なお、新型コロナウイルスの感染経路としてはウイルスを含む飛沫が付着したものを触るなどによる接触感染があり、手洗い励行が推奨されていますが、これは今回の議論には無関係なので割愛させていただきました。
(マル夫)
 付記:(注1)などの出典は下記です。
  (注1)東京大学 保健センターの資料(感染経路と対策の解説箇所)
  (注2)山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信中の、科学論文で学ぶ、感染様式と対策中の、微粒子(エアロゾル)に関する2論文より抜粋
 下線部の引かれた所をタッチ、またはクリックすると出てきます。


4 件のコメント:

  1. マル夫さま、丁寧な説明ありがとうございます。私もマスクをして風呼吸してみましたが、気持の良いものではありませんでした。なかなか心苦しいですね。気持ちよくするのが気功なのに、マスクなどに邪魔されるとはえらいことになったなあと改めて思います。教室では離れて鼻だしマスクで、少しでもリラックスできることを祈ります

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    1. 「教室では(練功中)離れて鼻だしマスク!」、いろいろ考えるとこの結論ですね。鼻を塞ぐとリラックスもできない気がします。

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  2. マル夫さん、詳しい報告ありがとうございました。
    京都教室を開くにあたって、とても、参考になりました。いよいよ、11日再開です。うまく、いきますように!

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    1. ジャイ子さん、京都教室7月11日再開のこと、おめでとうございます。京都のブログで拝見しました。この報告が多少でもお役に立てば幸いです。

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