前回、科学的データはあると述べましたが、郭林新気功は一種の免疫療法という郭林先生の弟子が述べる自分の身体の底から力がわいてくるような感じ(何先生)や体力増強感などを裏付けるほどのコメントは1997年時点ではありません。
その後4半世紀が過ぎました。
この間、脳科学や精神医学は飛躍的に進展し、特に脳内で働く神経伝達物質等の研究は格段に進みました。
前述の研究で、自然行功後などでβーエンドルフィン、ドーパミン、ノルアドレナリンは増加傾向を示した、とあるので下線部のものに関して現時点で調べてみました。
β-エンドルフィンは、脳内で働く神経伝達物質の一種で、高揚や鎮痛、抗ストレス作用を担っており、β-エンドルフィンが分泌されることで、幸福感や気分の高揚、鎮痛効果などが得られる、モルヒネと同じような作用をするため「脳内麻薬」とも呼ばれている、とのこと。
ドーパミンは、 脳内で主な神経伝達物質として働く一方で身体の隅々における末梢(まっしょう)でも多くの機能を担っているとのこと、例えば、腎臓をはじめとする内臓における血管の拡張や、消化管における副交感神経への作用で胃の運動を緩和するなど。
また、ドーパミンの効能として、幸せな気持ちにさせる、集中力がアップする、ポジティブな考え方ができるなどが言われており、ヒトや動物を行動に駆り立てる「快楽物質」として認識されている、とのこと。
マル夫の願望的想像では、郭林先生のいう「気」、「練功中に自然に身体の中に生まれる「内気」」にはこれらの脳内麻薬、快楽物質などの内分泌物質が含まれているのではなかろうか?と考えます。
練達の気功師がわずか30分の模範演技で楊貴妃に豹変できた(10月10日付けブログ参照)のは大量の「脳内麻薬」や「快楽物質」を生み出せたからでは?
こう考えると、唐の楊貴妃は気功をしていたという史実も理解できます。
また、たくさんの「内気」を生み出すには心身のリラックスが必要(郭林先生)ですが、自ら生み出した内気によって心身が健康になり、若さや美しさの維持も可能になるという好循環がえられるのでは?とも思います。
そのためには(何先生の言う)心身のリラックスが最優先という事も納得です。
萬田靖武先生・萬田紀子先生
最近の抗がん薬剤などの開発の進展の結果、がん医療費などの高額化とその負担をどうするか、などが最近話題になっています。
今後もがん医療費はますます高額化するだろうことが考えられます。
一方、郭林新気功は練功中に自然に自身の身体の中に生まれる「内気」を働かせるので自然行功などができる服装、靴などの装備があれば十分なため、けた違いに安価です。
最近では、米国の先端がん医療機関では心の健康のためにヨガも取り入れているとのこと、また、針灸や漢方薬などの東洋医学にも光が当たり始めており、医療費問題などから遠くない将来、郭林新気功にも再び光が当たる可能性もあります。
残念ながら東京教室(三心会、康復会)は今年いっぱいで閉じることになりましたが、自分自身で行えるのが郭林新気功の良さであります。
自然行功をはじめ気功の素晴らしさを実感し、長きに亘り日々の暮らしに採り入れている講師陣や多くのベテランの方々は、これからもずっと続けていかれることでしょう。
また、まさに今、がんと真正面から向き合っている方々には、何としてもがんからの健康回復を目指すため、今後も自然行功はじめご自分に合った気功に励んでいただきたいものです。
郭林新気功の良さ(その36)まとめ編その8全編完了
郭林新気功(特に自然行功などの行功)は
心身をリラックスさせた状態で練功することを習得できれば、
自ら生み出した内気によって心身が健康になり、
若さや美しさの維持も可能になるという格別の効果がある。(マル夫の理解)。
これでまとめ編も終了し、全編完了します。長い間の読了ありがとうございました。
謝辞:最後に、
萬田靖武・紀子先生は、多大な私財を投じて中国から講師を何年もの間に亘って招き、自ら郭林新気功を習得し、指導法についても研究を重ねて、志を同じくする方々(指導講師)とともに多くのがん患者のがんからの健康回復を目指してこられました。
その恩恵にあずかったマル夫としては感謝の言葉に尽きません。
さらに、萬田靖武・紀子先生は、がんからの健康回復を実現された方を優秀な指導講師として育成して、それら指導講師がさらに多くの方々にがんからの健康回復を実現するという形で、郭林新気功の普及に長年邁進されてきました。
萬田靖武・紀子先生に感謝し、郭林新気功の良さ全36編を捧げます(マル夫)。
萬田先生ご夫妻に対するリスペクトと共に、郭林新気功愛がいっぱい詰まったマル夫さんのブログ連載、まるで書物を読んでいるかのように興味深く拝見させていただきました
返信削除楽しみにされていた会員さん達も多かったことと思います。
マル夫さん、長きに渡り本当にありがとうございました。
まるこさんへ
削除(以下は釈迦に説法で恐縮ですが会員向けの記載です)
私が郭林新気功は素晴らしいと思っている理由は次の3つです。
第一に目標(目的)が優れていること。多くのがん治療の目標はがんの(検出可能な)消滅ですが、郭林新気功の目標は★病を退け、身体そのものを強くすること、★寿命を延ばし、長生きすることです。まるこさんが肺の2/5を失っているのに人並以上に元気なのは郭林新気功によって身体が強くなっているためだろうと思っています。
第二に練功自体が楽しいこと。健康回復後も1時間以上の毎日練功が求められますが、それ自体が楽しく、ぱぴ子さんの言うように寿命を延ばすことで十分元が取れるし、仕事と生活の質を上げることができる(マル夫ブログ)のでそれ以上の効果が得られます。
第三に食事に対する制約が低く、交際や生活の質を下げないことです。
萬田先生ご夫妻に対するリスペクトは、こういった郭林新気功の優れた点に着目されて日本に紹介し、研究、習得、普及されたことです。
マル夫さん
返信削除2024年9月14日~2025年2月17日まで、長きにわたり郭林新気功の良さをお伝えくださりありがとうございました。
2024年9月16日に「がん宣告から、今はお元気なマル夫さんへの歩み楽しみにしています」とコメントをしてから毎回楽しく拝読していました。
今回、改めて初回から拝読いたしました。
2024年10月26日のブログの中で「気分良く練功しているうちに自然にがんも治るというのは最高!」とありました。まさに郭林の神髄ですね。
科学技術分野で研究、調査などしてこられたマル夫さんらしく、科学的側面からも郭林新気功の優れている所をご紹介くださり勉強になりました。
マル夫さんの郭林に対する愛がひしひしと感じ、私も郭林と携わってこれたことに感謝と誇りを感じました。
また、萬田ご夫妻には感謝の気持ちで一杯です。
マル夫さん、ありがとうございました。
リク丸さんへ
削除改めて10月26日のブログを読み返してみました。
入会して1年後ほど、近くの公園で毎日練功していた頃の話、頑張って行うというより、練功すること自体が楽しい状態になってきた。
「心身は軽やかに、自然に、心は安らかに、空中を歩いているような気持の状態にする」と郭林先生が書かれている通りの状態で、大変気分が良かったものです。
今思えば、郭林先生も自然行功開発の途中で前述の境地に達していたのだろうか、私もあるいはこの時点でまとめ編その7に記載のDさん同様に熟達者のレベルに達していたのかも?と思う次第。
自分自身でこのような気分の良さに到達するのはヨガでは難しい。
気分良く練功しているうちに自然にがんも治るというのは最高!郭林新気功の良さと考える。これが郭林新気功の神髄というのは全く同感です。
マル夫としてはこの神髄を会員の方々に伝えてほしいと功法指導講師の皆様方に願うものです。
マル夫さんへ
返信削除36篇の大作、お疲れ様でした。
とてつもないパワー、集中力ですね。 この力でマル夫さんが難病に打ち勝ち寛解獲得に繋がったものと考えます。
私もこの連載により郭林の日本での歴史、活動内容をぼんやり知ることができました。 面白かったー っ!
もしこれからも協会の有志が活動を引き継ぐときはこの連載が第三者への大きな説得材料、武器となるでしょう。
抗がん気功の効用として、アドレナリン減少し、交感神経が低下、ドーパミン増加 結果免疫力増大なぜだろう・・・?
目前の気功効用の多くの謎が 医 / 科学的Evidence が解明、集約されれば針灸医療のように国際的な広がりを持ち東西統合医療はますます大きく発展していくでしょう。
一方でこの先、特定NPOや、クラウドファンディングでの広報活動で企業、個人からの寄付、献金、自治体補助金、助成金に結び付くと考えまする。
会心の作品ありがとうございました。
ニックタンさんへ
削除マル夫です。過大な評価コメントありがとうございます。
今から考えると私は大変幸運だったと思っています。
萬田靖武先生の『抗がん革命』によれば、最初は郭林新気功も成果はでなかったようですが、私が康復会に入会した1993年の少し前あたりから重症のがんの方が回復するという成果が出始めたらしく、萬田靖武先生から自信を持ってがんは治せると言われ、やる気を頂けたこと。
実際に重度のがんから健康を回復した方と会えて効果が確信できたこと。
さらには、萬田紀子先生が『がんに克つ私の体験』で「会結成から6年間一筋に郭林新気功を勉強した」という金丸講師から月2回、会う度に「毎日練功していた」と聞かれると共にリラックス、気分の良さを最重視した功法指導をして頂いたおかげで1年半ほどの間に練功の楽しさを心の底から感じることができ、その後や今日に繋がっていると思っています。
郭林新気功は毎日練功していれば、そのうち楽しく練功できるようになるという特徴を持っているので頑張ってください。
郭林新気功を続け難病を乗り越えられたマル夫さんのブログを、毎回楽しみに拝読させていただきました。
返信削除ありがとうございました。
身体も心もリラックスした状態で歩くことの重要さを改めて知ることができました。
まゆまゆさんへ
削除コメントおよび毎回の読了、ありがとうございます。
もともと気功は心身のリラックス、それによるくつろぎ、楽しさを得ることが大きな目標であり、郭林新気功もその気功の上に郭林先生が独特の呼吸法(風呼吸)で歩くこと(行功)を重ねて開発したものとマル夫は考えており、強調して言えば「練功は楽しいもの、楽しくなければ気功じゃない」と思っています。
気分よく練功すること、そして(練功後は望ましくは横になって)十分休息して気分の良さをさらに感じることができればいいなーと思っております。
マル夫さん、連載ありがとうございました。今までのを読み返しました。
返信削除2024年9月28日入院中の出来事。
以前胃がんで全摘、今度は食道がんで再入院者に合って元気を頂く。
胃が無いのに普通食をパクパク。胃が無いのに14年は生きられるのだと元気を頂いた。 私も郭林に入会当時は皆さんのパワーに驚いたものです。元気を頂けました。
*私の免疫力向上法
*怒りを消滅する方法(昇降開合)
*安眠するために41度のお風呂にゆっくりつかる
*食事はかんで極力ゆっくりと
まだまだ一杯あった。自分に振り返ってみると、「うん、うん、
そうよね。頷けることが一杯ある」
マル夫さんは、良いと思ったことは全て実行。そして即行の人です。
郭林新気功に入会を迷っていた時に、「絶対に郭林新気功をやらないとだめよ。」と強力的に進めてくださった紀子先生に感謝です。
気功を続けるという事、マル夫さんが今までやってこられた事を文章で証明してくださいました。
ありがとうございました。
P子さんへ
削除コメントありがとうございます。返信が遅くなってすみません。
最初に会った方で大切ですね。何かしらの縁があるような気がします。P子さんが、郭林新気功の説明会で隣に座っていたというのも縁かも、
ブログへの多大な評価ありがとうございます。
P子さんはくつろいでいてまさにまさに気功を続けていますという感じ。
リラックス、気分の良さを体現されたようなおっとりとしたところに長年の練功の結果がにじみ出ているような感じです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。
削除おっとりはしていないのですよ。結構あわてんぼうで、ドジをします。食事はマル夫さんと反対で食べるのが早い。ゆっくりして好きなものを最後になんて残していたら「これいらないのか」なんて兄にとられてしまいます。
まるで漫画の世界です。
練功のおかげでしょうかね~